料理写真の裏側

まいん

2011年06月21日 01:00


先日、料理写真の撮影について質問をいただいたので、昨日掲載された写真の撮影の様子がこちら。
この一枚になるまでに試行錯誤しました。
場所はのぼる農園の事務所の机の上、テーブルには、ランチョンマットや、テーブルクロスを敷きます。
僕は色んな柄の生地を何枚か用意しています。
ゼリーを載せるお皿も、複数用意して、実際に撮影して確認しイメージに合うものを選びます。
左右には手作りのレフ版。100円ショップで買った白いボードをテープで張り合わせただけのもの。折り畳み式なので、自立させることも出来て便利。
お皿に対して、逆ハの時にレイアウトします。
実際の撮影では、左右のレフ版の上に、もう一枚レフ版をセットし、天井を作ります。そこにお皿の向こう側にセットしたストロボの光を当てます。
ストロボの光が天井のレフ版に当たり、そのレフ版から反射した光が、料理に対するメイン光源となります。
ここでは光源が逆光になるように調整します。
逆光だけだと肝心の料理が暗くなってしまうので、皿の手前にもレフ版を設置し、暗くなり過ぎないように陰を起こしてやります。
この日の撮影では、梅ゼリーをカップから取り出して、お皿に盛ったバージョンもあったのですが、透明度が高すぎて、立体感が上手く出せず断念。
カップの中のゼリーをすくって、スプーンに乗っけたのはかなり後半。
さらに、スプーンのゼリーの形がいまいち伝わりにくかったので、クラッシュゼリー風に加工したのは一番最後。
レイアウト的に、お皿の手前部分と右部分がはみ出していますが、伝えたいのはお皿ではなく、料理なので問題なし。
料理写真のレイアウトは、お皿や料理がはみ出すくらいがちょうど良いのです。
スプーンを支えているのはガムテープ。
写っている画面の外は何でもありです。
料理の向こう側、画面の奥のピントが合わない領域には、その料理にまつわる食材や、季節の花を置くと雰囲気が出ます。
専用のストロボなんて普通は持ってないですよね。
ストロボがないときは、家庭用の卓上蛍光灯スタンドが便利です。
蛍光灯を使うときは、ホワイトバランスも蛍光灯に合わせてね。

こんなんで参考になるのかなあ・・・。

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