今日の新燃岳(2月9日)
撮影時間は午後4時14分。
水蒸気が僅かに確認できる程度。
落ち着いているように見えるけど、内部で圧力が上がっているかもしれないと思うと怖くてしょうがない。
一方で、立ち入り制限区域に侵入する観光客が後を絶たないとのニュース。
火口から10キロ離れた息子の小学校の窓も割れた。
登下校時のヘルメットの配布が決まったらしい。
「迫力ある写真が撮りたい」なんて本気で言っているのだろうか。
「落ち着いているから大丈夫」なんて本気で言っているのだろうか。
僕もその一人だが、最近、カメラを持ち歩いてる人を近所で良く見かけるようになった。
絶好の撮影ポイントなのも理解できる。
迫力のある写真を撮りたい心情も理解できる。
行政の判断が100%正しいかどうかは解らないけど、少なくとも危険すぎて職員も配置できない制限区域に、自己判断で入る行為は言語道断。
雲仙普賢岳のときの火砕流で秒速100メートルだったらしいので、4キロだと40秒で到達するが、大丈夫?
「自己責任で勝手に死ねばいい」では済まされない。
万が一の災害があったとき、誰かが救助に向かわなければならない。
自己責任で行ったとしても、公費での救助活動は行われる。
自宅は火口から10.5キロ。
みんな、火山と寄り添い生きている。
制限区域以外の地域ではごく普通に暮らしているが、新燃岳の活動が始まってからの宿泊客のキャンセルが2万人だとか。
昨年の口蹄疫の時のダメージから立ち直りつつあるこのタイミングで、再びみんな耐えている。
霧島は、とりあえず制限区域以外はみんな普通に暮らしています。
風向きで降灰がどうなるかは未知数ですが、みなさん、今までどおり遊びに来てくださいね。
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